LESSON

振付師育成カリキュラム

振付師のスキルアップと普及を目指し、「夏まゆみ」の一番弟子と教え子たちによる「振付師育成カリキュラム」として講座を行うこととなりました。夏まゆみが培ったアイドルへの振付ノウハウ中心に特化することで、短期間で深く広く、しっかりと振付全般を学べるカリキュラムが実現。3か月(週1回・全10回+卒業発表)にわたり実技と講義をそれぞれ学び、最後は卒業制作にて学んだことを表現してもらいます。卒業制作では実際に活動するアイドルたち(予定)に生徒が振付をし、ステージで審査員の前で発表。それをリアル配信いたします。

SCHEDULE

Day 1〈講義〉

《カリキュラムへの理解と振付師としての心構え》

●オリエンテーション

・育成カリキュラム全体の流れを説明。

●振付とは?

・全体的な振付の話。この育成カリキュラムで何を学ぶのか。どんな振付師を目指すのか。

・振付(師)の歴史や流れとともに、現在の振付業界の勢力図や流れ、流行りなどを解説。

《振付への理解(入門編)》

●初めての振付

・3大要素で「振付」が成立することを学ぶ/①楽曲把握 ②振付の構成(ソロ&集団) ③各パートの振り

・カウント割(カウントの取り方)


Day 1〈実技〉

●ステップのパターン5種類の提案

●5人ver.の基本的なフォーメーション

●フォーメーション表の作り方


Day 2〈講義〉

《振付の基本》

●振付は「情報集め」から始まる

・振付を行うにあたって必要な条件があることを知る。

●振付における構成の基本

・基本の構成を学ぶ

・振付をする際に必要となる要素を教える


Day 2〈実技〉

●第1回課題のフィードバックとフォーメーション類型の共有

●歌い分けに沿ったフォーメーション

●「基本の構成」と「歌い分けに沿ったフォーメーション」をもとにグループワーク


Day 3〈講義〉

《フォーメーション》

●フォーメーションの作り方の基本

「数学」としてフォーメーションを理解する

・ソロ、2人、4人など歌い分けの人数で変わる形

・偶数か奇数か、少人数か多人数か

・移動とフォーメーションの繋ぎ方

・ナンバリング(バミリ)について

●歌詞をどう「表現」するか

・基本は、「歌を伝えるための振付」であるべきと意識する

・振付主体で振りをつける場合


Day 3〈実技〉

●第2回課題のフィードバック

●「ハート」「あなた(君)」「私(僕)」「太陽」「空」など、歌詞に出やすいワードから手ぶりを考えてみる。

●マイクの持ち方を意識した振付

●「あおり」について

●リズム重視/歌詞重視の両方で振付をつける

●同じ曲でテーマや「発注内容」を変えて振付をつける


Day 4〈講義〉

《具体的な振りへの落とし込み》

●振付におけるダンス要素は「ステップワーク」が9割

曲のイメージ、ジャンル

・リズムの取り方/ステップの選択(16ビート・8ビート)

音の表現

・アクセントを音のどこで取るか(メロディー、打楽器、強く聞こえる音)

・歌いながら踊ることへの理解

・歌うメンバーへの振付と、力量による振付の付け方の違い

●「始まり方」とサビの考え方

・とくに重要なのは「どう始めるか」と、サビで決まる。

・間奏や終わり方もどう終わらせたいかをしっかりと考える


Day 4〈実技〉

●第3回課題の各自発表とフィードバック

●「移動」について&踊りながらの移動

●フォーメーションを変化させるパターン


Day 5〈講義〉

《踊り手の特徴を組み入れて仕上げる》

●振付にグループやメンバーの特徴をどう組み込むか?

・体形、グループ内でのキャラクターなど。

・メンバーの個性に合わせた身振り。

●メンバー間の「コミュニケーション」を入れる

・見ていてファンがメンバーを好きになるような振りを意識する。

●依頼時に多い「キャッチーな振り(バズる振り)」はどう考え、作るか?

・真似したくなる振りとキャッチーな振り違い。自分の引き出しからどう作り上げるか。

●表情を引き出して表情も振付の1つにさせる

・歌詞の意味

・演技指導

・笑顔の種類(笑顔は1種類じゃない!)

●衣装を活かす

・スカートを持つ、ジャケットをはだけさせたり、裾を払ったりなど。

・足が開きにくい場合やヒールなど衣装に対応しながら衣装ならではの振り。


Day 5〈実技〉

●第4回課題の各自発表と講師によるフィードバック

メンバー間のコミュニケ―ションのつくり方

メンバーが持つキャラクターを強調した振付のつくり方


Day 6〈講義〉

《現場づくり》

●仕事の受注、交渉、実践の基本

●すべては「現場の空気づくり」からはじまる

●声の使い分けで集中力を切らさない

●ほめ方と叱り方で全員のモチベーション管理をする

●指導者としてのキャラクター


Day 6〈実技〉

●第5回課題の各自発表とフィードバック

●講師による『教え子への振付指導のポイント』を実演

●課題曲で担当分けの打ち合わせ(次回おたがいのグループへ振付指導 )


Day 7〈講義〉

《指導の進め方》

●レッスン全体の組み立て方

●振り入れの進め方

●振付はどう説明したら伝わりやすいのか?

●演技指導も取り入れて表現力を高める

●フォーメーションの伝え方には細心の注意を払え

●複数の作品の振付を担当する際の注意点


Day 7〈実技〉

●第6回課題の各自発表とフィードバック

●おたがいのグループへの振付指導の実技

●講師陣による「指導方法」へのフィードバック


Day 8

《特別講義&卒業制作に向けた実技レッスン》

●特別ゲストによる講義


Day 9

《卒業制作に向けた実技レッスン》

・ステージの場当たり(時間あるケース、ないケース)

・テレビの場合の場当たり

・ライブやステージの場当たり

・映像や動画になったときに見やすい振りへの確認・修正作業について


Day 10〈講義〉

《卒業制作に向けた実技レッスン》

・本番リハ


Final Day

《卒業制作発表》

・実際に生徒が1曲の振付を考え、「踊り手」に対して指導し、その「踊り手」が審査員の見るステージで踊る。ステージについては興味ある方にも見てもらえるよう、また卒業制作を盛り上げる「観客」となっていただくためリアルタイム配信を行う(予定)。審査員の合議により最も優秀な生徒には「最優秀賞」を授与する